「死神くん」そうなったのね、というラストでしたね。
あのラストに籠められた意図をつい、色々と想像してしまいました。
「消滅」といっても、その前に例に挙げられていた「三人もの魂を悪魔に奪われて」消滅した死神とは結末が違っていたのではないか、とか…?!
人間に転生したのは「死神」にとっては降格なのだろうか、とか、もしかしたら規則違反というのは一種の試金石なのか、とか…?!
試金石なのだとしたら、役目を全う出来ない「カス」の死神の方が「人間」という次の段階に進めるのかも?なんて考えてみたり…、となると、「天界」というのはあの扉の向こうに、もっと高次の存在が控えているのだろうな、などと思ったり…?!
新米の死神の誕生そのものさえ謎のままでしたが、大野さん曰くの「分からないものは分からないままで」、というのがこのドラマを見る上の正解のような気がしています。
人間、生い立ちも人生模様も千差万別、そんな別々の人間がドラマを観て共感して笑って涙して、何か暖かいものが心の中に残る、それだけでいいのかな、と。
設定の矛盾がどうとか、ご都合主義的ではないのかとか、確かに突っ込み処も満載のドラマだった気もしておりますが、寓話としてみれば、気にする必要も無いかな、と。
受け取るべきエッセンスだけが重要なのだと思えます。
そうした見方のもう一方で、サトシックとしての楽しみ方も120%出来るドラマだったことはFanの一人として嬉しい限りでありました。
動作もころころ変わる表情も、それから微妙に変化するその声音も、Fanには堪らない玉手箱のようなドラマでした。
それにしても、あっという間に最終回が来てしまったな、というのが正直なところです。あんなに楽しみにしていたのに、もう終わってしまったんですね。
三ヶ月なんて、本当に短いんですね。
季節は(ドラマの中でも)しっかり移っておりますけれど……!
ご本人が自分を俳優と認識していらっしゃらないが故に、大野智の演技を堪能するのはFanにとってはなかなかシンドイと言わざろう得ない現実、次は10年後のハルぱぱとなるかと思いますが(東京onlyが解除?されたのは何よりでした)、出来ればもっと短いスパンでの登場を期待してしまいます。
Mr.BAKEの三変化+1(次はどんな変化ヘンゲを見せてくれるのか楽しみ超!)を見てもその三次元的振り幅の大きさは一目瞭然!
今回も新たな出会いがあった筈ですので、次の機会が増えることを祈っております。(大野さん、お願いだからオファーにはなるべく応えて下さいね)
蛇足ですが、最終回にゲスト出演していた吉家さんがブログで「死神くん」が「出演したかったドラマ」だったと仰っていました。
なんかね、その一言がとても嬉しく感じられました。